観たり、聴いたり、思ったり
【演劇】The DOCTOR 演出:栗山民也
2日間だけさいたま芸術劇場で公演があったので行ってきました。「The DOCTOR」。
人種問題、宗教問題などなど重い題材。
日本人の作品ではなく翻訳劇なので、日本人の私にはどちらもなかなか自分のこととして理解は難しい。
11/4〜28 PARCO劇場で公演あります。
【演奏会】津賀寿の会 コットンクラブ(2021/10/29)
本日は丸の内コットンクラブで「津賀寿の会」でした。
プログラムには生意気に「舞台監督」となってましたが、「舞台進行にして!」って言ったときにはもう間に合わなかったのです。監督なんて立派なことはしてません。
でもPA入れるのが前提のところでやるのはとても難しかった。でもすごく勉強になった。スタッフさんもとてもいい方たちばかりでした。
「三つ子の憂鬱」は寺子屋へ続く物語の感じがあり、とても良かった。詳しくは私にはわからないけど、元々の手とか入ってたと思う。聞いたことのある三味線のフレーズは何度も出てきた。そこに善養寺さんの尺八がうまく絡んでいたと思う。
「寺子屋」は最初、駒之助師匠の声が本調子じゃないのか?待ち疲れちゃったかしら?と思ったけれどそんなことはなくて、どんどん盛り上がり、見台を叩くまで盛り上がった。松王丸の泣き笑いは思わず袖でもらい泣きしてしまった。やはり「寺子屋」は名作だと思うし、70分を語り切る駒之助師匠はやはりすごい。
コットンクラブ初の伝統芸能が駒之助&津賀寿の「寺子屋」ってすごいことだと思う。
写真はすべてリハのものです。
個人的に、Blue Noteマークのお水が嬉しくて、もらって帰ってきた♡

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【演奏会】第五回 徳丸十盟 尺八演奏会(2021/10/21)
昨日は「第五回徳丸十盟尺八演奏会」でした。
3曲琴古流本曲、1曲外曲(山田流「桜狩」)でした。
リハのときに本曲を、サラサラ吹くなぁと思ったので、「もっとたっぷり吹いていいんじゃない?」と言いました。あんまりねちっこいのはイヤだけど、せっかくのリサイタルなんだし。と思ったので。本番はいい感じにたっぷりだったので良かったです。
そもそもまだ五回しかリサイタルやってないことにびっくりですよね。
ここのところ本曲だけの会をやったり、来年も会をやると言ってましたので、安心しましたけど。
山田流箏曲「桜狩」は山田の重鎮勢揃いで、ひれ伏しちゃう感じでした。でも逆にこれだけの方々にお願いしてしまう徳丸さんはすごいなと思いました。
最後に明るく華やかになってよかったなと思います。
写真はリハのものです。(まだ照明が固まってない)
徳丸さんとはなんだかんだもう20年以上のお付き合いで、徳丸さんのCDの一曲目に入っている録音のとき、初代邦山先生とで、1度録音して、確認してもらったら先生が「いいね!大丈夫!」っておっしゃって帰っちゃって、徳丸さんとしてはもう一度お願いしたかったと思うけど言えず、周りもなんか「いや、先生もうワンテイク…」と言えず、一発録音だったのを覚えてます。

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【演奏会】女流義太夫演奏会10月公演(2021/10/20)
本日は女流義太夫演奏会10月公演でした。テーマは「あめかんむり〈雨・雷・雪〉」。
演奏の前に解説があり、三寿々さんだったのですが、彼女は演奏家でもあるけれど研究者でもあり、お話が上手いので、難しくもなく、でも興味をもたせる解説で適任だと思いました。
演目は生写朝顔話「大井川の段」、菅原伝授手習鑑「天拝山の段」、傾城恋飛脚「新口村の段」でした。
大井川は寿々女ちゃんががんばっていました。深雪の役と合っている感じがしました。
天拝山は越若さんしかできないよなと思いました。この段はなかなか文楽でも見ることがないのですが、私は通しを見たことがあり、すごい段だったのを覚えています。
新口村は有名すぎるほど有名ですし、越孝さん・寛也さんという組み合わせで以前にも聴いているような気がします。
しかしお客さん久しぶりによく入って、みんな待っていたのだなぁと思いました。
でもまだまだ油断禁物ですよ。手洗い、うがい、消毒、マスク。これらの生活はまだまだ続けないと危ないと思います。
これで、公演のあとに食事ができたら文句ないですね。片付けして帰る頃にはもう店は当然しまっていて(閉まってない店もあったけれど、新たにお客を入れる雰囲気は流石になかった)、そのまま帰り。家で簡単なものを一人寂しく食べました(泣)
あ、帰り道、空を見上げたら月がキレイでしたよ。
【展覧会】最澄と天台宗のすべて 東京国立博物館(2021/10/12〜11/21)
本日は仕事の前にトーハクに行ってきました。
「最澄と天台宗のすべて」展。
延暦寺以外のお寺のものは古くていいものがたくさんありました。
滋賀の善水寺の「梵天・帝釈天立像」良かったです。
同じく滋賀の永昌寺の「地蔵菩薩立像」は私好みのとても素敵な地蔵菩薩像でした。
やはり延暦寺は1571年の信長の焼き討ちがなぁ。
1600年代のものとかだと「新しいな」って思っちゃうしね。
深大寺の慈恵大師坐像は怖かったわー。あれは顔と手だけ別時代なのではないだろうか。
あと、天海が大師号もらってるの知らなくて(無学!)慈眼大師と言うんだそうだ。へー。坐像は良かったです。
あの有名な「東照大権現像」の絵もあり、なかなか見応えありました。
だいぶ日時指定券に慣れてきまして、今日の昼間なんて空いてたので、良かったです。
【演奏会】99th藤本昭子地歌ライブ 紀尾井小ホール(2021年10月17日)
本日は女義のくるるを裏切って(ごめん!)、「藤本昭子地歌ライブ99回」に行ってきました。
このプログラム、このメンバーで行かない理由がない!
第1回の時を知っており、あの頃は私もまだ在職中だったのではじめの頃はお手伝いしたと思います。その頃は久仁江先生も白秋先生もいらして(昭子さんはPTAとよくおっしゃってましたね)、緊張しました。照明とか録音もやってた気もします(覚え違いかもしれません)。新宿の「たべるな」という小さなレストランのライブスペースではじめました。その後、場所は色々変わりましたし、私も退職し、仕事もかなり変わりましたのでいけなくなり、ようやく最近行けるようになりました。去年、コロナがなければ終わるはずだったライブが今日、99回だったのです。ファイナル100回は来月です。
第1回から21年とのことでした。21年前…28歳でしたね私!
本日は「尾上の松」「七小町」「笹の露」「八重衣」という素晴らしい番組で、助演者も最高でした。客席で聴けたのは本当に満足です。
次が100回でファイナルなのですが、仕事が入っていて行けそうにないと昭子さんにはご連絡したのですが、昼頃から夜まで長くやるようなので、終わりの方だけ行くことができるかもしれません。
自分が病気になってからの17年がほぼ空白期間になってしまっている感じがあって、
正直、一部の仕事以外は2004年〜の記憶は、特に2010年くらいまでは殆どないと言っても過言ではありません。2010年ころからは少し、落ち着いてきていました。それでもどこの正社員にもなれなかったのにこの仕事がなんとか続けられていたのは、大好きな演奏家がいたからだと思っています。
ここ2年はさらに違う病気が加わり、それでも、大好きな演奏家がいるから、なんとかやって来られていると思っています。というか、杖つくようになっても、続けなきゃいけないと思ってます。
プライベートは最悪です。病気のこともあるし、もうすぐ50になるのに独身だし。病気はストレスを取り除くこと以外に治す方法はないと言われましたが、私は生きている事自体がストレスだし。友達は少ない。話し相手はいない。少ない友達も私の業種が特殊すぎてわかってもらえないし。
一人暮らしだから人と話さないで過ごす日もよくある。そしてストレス解消法がわからない。クラシックコンサートや観劇に行くのは大好きだけど、移動がものすごいストレスなので最終的には家に帰って倒れてる状態。
病気のために遠出ができない。乗り物に乗るのが苦痛。うっかりすると意識がない。などなど。
昭子さんの100回を見届けて、あとは応援している演奏家がそれなりの成果を出してくれたら、もういいかな。(そこが難しい)
でも100回のファイナルを全部聴けないのは本当に残念だ。
【美術展】川瀬巴水展 SOMPO美術館
今日は定期通院のあと、新宿まで足をのばして、「川瀬巴水展」に行ってきました。
半年以上前から行こうと思ってチラシをカレンダーにクリップで留めてた美術展です。
しかし新宿も渋谷程ではないにしても変わっちゃって、もう田舎者の私にはついていけません。東京なんて東京なんてっ!
おかげさまですっかり具合が悪くなってしまい、過呼吸状態でゼーハーしながら美術展を見るという、とても最悪な感じでした。
なので感想としては、良かった、とだけしか今言えません。余裕がない。
ミュージアムショップで色々買い込んだくらいには良かったです。(写真は一部です)
日本の版画は世界に誇れるよね!スティーブ・ジョブズが川瀬巴水を好きだったというのは知らなかったなぁ。
日本画、日本の版画は藍の色がいいんだよなぁ。川瀬巴水は明治のあの色の悪い版画じゃなくて、江戸時代の版画と同じくらいいい色していると思う。
【美術展】杉浦非水 時代をひらくデザイン展 たばこと塩の博物館(2021/9/11〜11/14)
「『タバシオ』に杉浦非水展に行かない?」というお誘いを頂いて、
「タバシオ」が一瞬わからなかったのですが、たばこと塩の博物館のことだった。
渋谷から移転してから行ったことがなかったし、杉浦非水も興味があったので行ってみました。
面白かったです。三越のポスターとか、銀座線のポスターとか有名ですね。
というわけで、ポストカード3つ買ってしまいました。「ツーリスト」が「ツ丨リスト」となってるのが、横書きという概念がなかったんだなとすごくわかって、面白かったので、ポストカード買ってしまいました。縦書きの一文字ずつの改行という感覚なのかな。「ー」の扱いって難しかったよね。
【演奏会】N響at埼玉会館(2021年10月11日)
今日は2年ぶりくらいのオーケストラ。選曲もよかったけど、川瀬賢太郎さんが熱い!熱い指揮!たまらん!
初川瀬賢太郎さんでしたが、この人を追いかけたい!と思いました!
プレトークが川瀬賢太郎さんで、埼玉会館は2回目ですとのこと。1回目は大学4年生のときで大野和士さん(と言ったと思う)のアシスタントでデビュー前の山田和樹くんと二人できました。と言ってて、落ち着いた感じの好青年というかスマートな人って感じだったのですが、指揮はじめたら熱い!いやー来てよかったなぁ。
N響は安定の演奏でしたが、ベートーヴェンの7番でトランペットはなんかやらかしてましたね。でもそんなこと気にならないくらい川瀬賢太郎さんに釘付けでした。
埼玉会館は音がいいホールだな改修してから何度か来てるけど、やっぱりそう思った。