観たり、聴いたり、思ったり
【演劇】 2021年5月18日 「終わりよければすべてよし」彩の国さいたま芸術劇場

 彩の国シェイクスピアシリーズ「終わりよければすべてよし」行ってきました!

徒歩で行けるのでね。散歩の範囲ですよ。駅より近いくらいだし。帰り買い物できるし。

23年、全37戯曲の最終回ですよ。そりゃ行きますよ。満席でしたねー。

吉田鋼太郎さん、藤原竜也くん、横田栄司さんが並ぶと、「あぁ、蜷川さんいるかな」って思うくらいだった。音響ブースと近い席だったから、ついなんとなくちらっと見ちゃったりして。よくあそこで見てたよなとか。

芝居が終わって、舞台上で鋼太郎さんが一人で座って客席に頭を下げて、「王も芝居が終われば、ものを乞います」みたいなことを言ったときに、なんか泣けて。

カーテンコールでバックに蜷川さんの写真が出たときにもまた泣けて。そういや、井上ひさしさんのときもそうやったよね、と思い出した。あまた「ムサシ」やるね。見に行かなくちゃ(何度目だ)。

しかし私はなぜか、藤原くんの顔がよく見えない席をとりがち。なんでなのー。

翻訳家の松岡和子さんもこの作品をもって、シェイクスピア全37戯曲完訳というすごいことだと思う。

パンフレットにこのシェイクスピアシリーズの記録が載ってた。

意外に行けてないんだよなー。

いやー、鋼太郎さんと藤原くんはやっぱり舞台!(他にもそういう俳優さんたくさんいるけど。ちなみに一番そう思うのは勝村政信さん。)

鋼太郎さん最近やたら人気でTVばっかり出てるけど、違うんだよ。舞台の人なんだよ。藤原くんはTVで使いづらいのかあんまりTVは出てないけどね。それでいいよ。映画はいいから。映画ならいい。

これからもさいたま芸術現場でいい芝居やってください。芸術監督代わっちゃったけど、濃い、ガッツリした芝居お願いします。

【本】 2021年5月16日  「死にたくもないが、生きたくもない」小浜逸郎

 「死にたくもないが、生きたくもない。」小浜逸郎著 読了。

タイトルがまさに私の心情そのままだったので図書館で借りたのだが、

私の心情とは違う意味だった。

「人はどうやって老いていくのか」みたいな本だった。これはこれで読んでよかった。

老いを受け入れろ、アンチエイジングなんてみっともない、人間誰でも年を取るんだから。

という意見には大賛同である。また「少子高齢化は止められない」の項にある「(少子高齢化は)自由恋愛の当然の帰結」「男女共同参画のカン違い」にも大いに賛同する。

「長生きは素晴らしいという偽善」というのもまったくそのとおりと思う。

序章は「あと20年も生きなくてはならない」で「命長ければ恥多し」(吉田兼好)

という有名な徒然草の一文を引用している。

この本は2006年初版。著者は当時59歳で、もうすぐ60歳という時だったようだ。

すでにそれから15年経って、今はもっと「老い」に対しておかしなことになっていると私は思う。

世の中、元気な、というか頑張って元気でいる老人が多いから、年金の支給を遅くしたり、働ける人には75歳まで働けるようにしようとかそんな動き。

女性も活躍できるように働ける環境をと言って、私の感覚だとまぁ、30くらいからが一番仕事が楽しくなってくる時期じゃないの?そりゃ結婚も遅くなるし、そうすりゃ子供も産まなくなるよ。

社会がそうなってるのは理解するし、女性大活躍大いに結構。

でも社会の進化(?)のスピードに、人類の進化はついていってない。

女性も社会に出てバリバリ働く世の中になったからって、出産適齢期は遅くはならない。閉経だって遅くはならない。体力は40過ぎたらもうダダ下がりだし。

男性も出産できるように進化もしないし。

私は75歳まで働きたいなんてこれっぽっちも思わない。働かなくていいなら今すぐやめたい。

あと、長生きを目標にしたくない。独り身で、周りに迷惑を掛けるから、できるだけ歩けるようにはしておこうとか、そういう努力はするけど。

若く見られたいなんて思ったこともないし、だいたい、なんで若く見られたいのかがわからない。実年齢なりでいいじゃないか、白髪やシワやシミが増えたって自然のことなんだから。

「いい加減にしろ、全共闘オヤジ」の項にも笑った。

今の日本は高度成長期の再来を信仰して動いてる感じがして気持ち悪いんだけど、(東京オリンピック大阪万博札幌冬季オリンピック)アホかと思う。

全共闘オヤジにも同じものを感じる。

私の思ってた内容とは全然違うものだったけど、面白い本だったのでご紹介でした。

【映画】 2021年5月10日 「人間失格」


朝から映画「人間失格」を観る。

2010年の作品で、当時なんで私は観なかったのかなぁと思う。多分ジャニーズが主役というのがなんとなく気に入らなかったんだと思う。生田斗真はいい役者、と、その後認識を改めるわけですが。

一番最近の小栗旬の「人間失格 太宰治と三人の女たち」浅野忠信の「ヴィヨンの妻 黄桃とタンポポ」そしてこの生田斗真の「人間失格」と3作見たわけですが、この「人間失格」が一番世界観が合ってる気がします。

サブスクにあったりするので、是非ご覧くださいませ。

【本】 2021年4月24日 「発達障害サバイバルガイド」借金玉


私は発達障害ではない(と思う)ですが、とても役に立つ本のような気がします。精神障害の人は読んだらいいと思います。

私も「あたりまえのこと」が出来ません。いろいろやめたら、かなりラクに生きていけるようになりましたが、それでも人並みにはなれません。

私の鬱のバロメーターのひとつに「風呂に入れるか、頭を洗えるか」というのがあります。冬だったらまぁ2,3日風呂に入らなくても、頭を洗わなくてもなんとかなりますが、暑くなってくるとそうはいかないので、すごく頑張って風呂に入り、頭を洗います。お風呂は大好きですし、頭を洗えばさっぱりします。でも出来ない。こういったことが色々あって、それでもなんとか生きています。