観たり、聴いたり、思ったり
【演奏会】女流義太夫演奏会5月公演 鶴澤津賀寿人間国宝認定記念公演

2023年5月7日(日)、GWの最後の日に、
女流義太夫演奏会5月公演として「鶴澤津賀寿人間国宝認定記念公演」を行いました。

私はいつものごとく、舞台監督。
結構な数の人を舞台に上げなければならず、本当に並ぶのか心配でしたが、何とかなりました。

楽屋はごったがえしており、居場所がないので、ずっと舞台袖におりました。

囃子方さんが、蔭囃子も入れてくださることになり、ぐんと豪華で、格式高い感じの演奏会になりました。
また芝居っぽさも出て、ありがたかったです。

こちら2曲目ご祝儀曲「寿詞繭依絲」の舞台の並び。

なにより、紀尾井小ホールを満席にできたことは本当に感謝しかありません。
チケットが買えなかった方もいたくらいで、こちらとしても早々に完売になってしまったため、
ご案内すらできない方もいらして、申し訳ございませんでした。

今、義太夫協会の広報部にかけあって、期間限定でYouTube公開できないか打診中です。

とりあえず、ご報告と、御礼と、当日の雰囲気を少し感じていただくために写真を少し。

「寿詞繭依絲」の本番前、チェック中。

ずっと舞台袖にいましたので、モニターの画面で申し訳ありません。「寿式三番叟」「寿詞繭依絲」です。
「壺阪観音霊験記」は撮れなかった。(出入りがあったので、そのことで頭がいっぱいだった)

寿式三番叟

寿詞繭依絲

 

とてもいい演奏会でした。

ひとつ、言うとするならば。
本来なら絶対いなくてはいけない鶴澤寛也がいなかったことだけが悔やまれます。
楽屋を覗いても何かが足りない気がして、いつもうるさいくらいにいろいろ言ってくる寛也さんがいない、
ということがこんなにも寂しいかと、あらためて痛感しました。
でも天国支部で、応援してくれたと思います。きっと「悔しい!私も出たかった!」と思っていると思います。

 

 

2023年4月まとめ(今月も何も書けなかった)

今月も年度始めだからか忙しくしていました。
ライターの仕事で1万字という案件が来たのも大きかったです。大変でした…。

4月は本業の仕事はあまりありませんでした。
4/9ひさ美会の受付(ホントに写真が1枚も撮れなかった)
4/16の山田流箏曲協会百周年記念演奏会受付
4/20女流義太夫演奏会4月公演


以上です。受付とかだと写真撮ることもできないんですよねー。
16日の山田検校像(わざわざ江の島神社からお出ましに)だけは撮りました。

遊びは従兄弟家族と花見に行ったことと、
巨人ファンの親友と東京ドームに野球を観に行ったこと。
これは私が松田宣浩選手のファンで、彼が巨人に行ったから。タオル買ってみました。
それくらいだな。

あとはライティングとテープ起こしをしておりました(今もしてます)。
テープ起こしっていろんなこと知ることが出来て勉強になりますし、
「へー、そうなんだ」っていうことがたくさんあって、ためになります。
守秘義務があるので書けませんけどね。
でも一般の人より早く知ることになることが結構あります。

あ、そうそう誕生日を迎えたので年を取りましたー。
親友から花束をもらいましたよ。

そうそう、20日に神田で降りたら神田祭の幟が出てました。
「神田祭かぁ」と思いました。


5/12からですね。
久しぶりに盛り上がりそうですね。


神田祭特設サイト
https://www.kandamyoujin.or.jp/kandamatsuri/

 

あと最近公開された記事を載せておきます。
THE GATEさんで記事を書かせていただきました。
■【盛岡観光で訪ねたい場所16】-盛岡は歴史と文化の街。自然豊かでレトロな街。
https://thegate12.com/jp/article/525

■岩手観光、まずはどこに行く?-タイプ別王道スポット14【随時追加】
https://thegate12.com/jp/article/526

坂本龍一さんが亡くなってただ悲しい。昔の本を引っ張り出してみた

3月28日に坂本龍一さんが亡くなった。
発表は4月に入ってからだったけれど。

私はYMOを幼稚園から聴いていて、ずっと好きだった。
そして3人の中でも坂本龍一さんがとにかく好きなこどもだった。
しかしYMOはカセットとレコードでしか持っていないような気がする・・・。

ビールのCMをやってた時、酒屋さんに頼んでポスターをもらって部屋に貼っていた。
シンセサイザーも龍一さんが宣伝してたので、それを買った。

あと、知ってる人もいるかと思うが、村上龍さんとも親交があったので、(私は村上龍さんの本も大好き)
対談本、鼎談本も何冊か出している。

中でも「EV.Cafe」は高校生の時すごく影響を受けた本だった。
鼎談をしている相手が面白い。初版が1985年だからみんなまだ若い。

吉本隆明
河合雅雄
浅田彰
柄谷行人
蓮實重彦
山口昌男

この人たちの本も続けていろいろ読んだ。ちなみに「EV.Cafe」の21世紀版も出ている。
そのほか「モニカ」「友よ、また逢おう」がある。

坂本龍一さんからは音楽だけじゃなくて、もっと違うものもたくさんのことを
教えていただいたように思う。


知り合いが龍一さんと懇意で、「絶対会いたいから、チャンス作って!」とお願いしていたのに、
その知り合いが数年前に亡くなってしまい、弔辞は代読だったけれど、龍一さんだった。

高橋幸宏さんも逝ってしまい、
続くように坂本龍一さんまで逝ってしまって、
一番年上の細野さんがかわいそうじゃないか。

でもYMOは歴史に残る音楽を作ったし、坂本龍一さんも歴史に残る映画音楽を作った。
これからも流れ続けるだろうし、みんなの知ってる音楽として生き続けると思う。

ああ、でも寂しいなあ。悲しいなあ。

3月まとめ(忙しくて更新できなかった)ごめんなさい

毎年3月は忙しいのですが、ことしの3月は例年の忙しさとは違う忙しさでした。
気持ちの上でも落ち着かないので、ブログを書く時間が取れず、
結局4月に入ってしまったので、3月分はなにがあったかだけをまとめることにします。

忙しかった理由は公演が特別いっぱいあったとかではなく、
ライターの仕事がなぜか結構取れて、6本記事を書くことになってしまったからです。締め切りとの戦いでした。
それからライター検定2級を受けるために勉強をしていました。それが全部重なったので忙しかったのでした。

そのおかげか3月で業務委託契約が2本取れました。在宅でできる仕事です。これは助かりますが、どのくらい
月々来るのかがわからないので、まだ安心できません。

3月3日に鶴澤寛也さんが亡くなり、茫然自失、今でも信じられません。
毎年やっていた「はなやぐらの会」はもうないのかと思うと、悲しくてなりません。

3月4日、初めて取材というものをして、取材記事を書きました。

3月5日、結城座さんの「荒御魂新田神徳」を見に行きました。面白かったです。
2時間15分義太夫出たまま。休憩なし、途中で引っ込むこともなし。最長ではないでしょうか。
話も面白かったし、むしろ『神霊矢口渡』より面白いのではないかと思いました。

3月9日、芸術選奨の授賞式に参加してきました。お手伝いしている山登松和師が受賞されたので。

 

3月11日、第74期義太夫教室卒業発表会・卒業生演奏会がありました。コロナ前よりは番数も少ないのですが、
やはり朝から晩までなので、結構疲れます。
でもなにより、舞台の幕が故障していて、使えなかったので急遽やり方を変えるしかなかったというところがきつかったです。まあなんとかなりましたが。

3月13日、紀尾井主催公演の「河竹黙阿弥の女たち」を聞きに行ってきました。本来は御簾内でやる下座を舞台上で見せてもらえて楽しかったです。

3月16日、翔の会視聴会でした。事前に聞けるのはありがたいですね。

3月17日、新日フィルのマチネに行きました。小曽根さんの作曲のコンチェルトが初演だったからです。そのあと、田町まで行って鶴澤三寿々さんの会を聴きました。これまでに作曲したものの演奏会でした。

 

3月23日、さいたまスーパーアリーナで行われた世界フィギュア選手権を見に行きました。朝から夜まで。ぶっ通し。ペアフリーと、男子ショートでした。おかげでりくりゅうペアの初優勝を見ることができました。快挙です。

 

3月25日、国立劇場では邦楽演奏会をやっている中、わたしは大稽古場で4月9日に行われる「ひさ美会」の総浚いに立ち会ってきました。舞踊の会のお手伝いはほとんどしたことがないので、勝手がわからず、色々大変そうです。

3月28日、「翔の会」本番でした。いろいろありましたが、なんとか終わらせることができました。

こんな感じ!写真も整理できていないしもうなんだかわかりません!
こんな中、本を3冊も読んでいました。主に移動中に読んでいました。移動が多かったということですね。

  

4月はほとんど出ないので、本が読めないかもしれません。

【演奏会】第七回 新・日本音楽抄(2023/2/26 国立劇場小劇場)

「第七回 新・日本音楽抄」を聴いてきました。
秋から建て替えで休館になる国立劇場での公演。
あと何回この国立劇場に来るかなあと来るたびに思います。

まあ凝った会でした。
照明やら大道具やらいろいろ使って、
こんないろいろ見せてくれる邦楽の演奏会って、今ないですね。

お手伝いではなかったので、リハなどの写真はないから
残念ながら凝りぶりをお見せできないのが残念です。

ちなみに、10年ぶりの開催ということで、さぞ大変だったろうと思います。
この10年でどれだけの人がいなくなってしまったか・・・。

でも今の国立劇場でできてよかったですね、と思いました。

【演劇】『ジョン王』を観てきました(2023/2/22 埼玉会館)

本当であれば、2020年に上演されるはずだった『ジョン王』。
『終わりよければすべてよし』のあとになってしまったが、ようやく上演できることになって本当によかった。

小栗君は大河ドラマもあったし、スケジュールも難しかっただろうと思う。

彩の国さいたま芸術劇場が改修に入ってしまって、埼玉会館でやることになってしまったのは、なんとなく残念だった。

 

ストーリーがいまいち理解できなかったな・・・。
原作本を読むか。

前半が特にわからなくて、休憩ちょっと前寝てしまった。
後半はそれなりにわかってきたんだけど。

 

シェイクスピアって時代もあるだろうけど、有名なもの以外はややこしい話が多い気がする。

これは以前に劇団の方から聞いたのですが、シェイクスピアの時代の演劇は最後は一応円満解決というか、丸く収まるように書かないといけなかったとか?(出典探せてません)
バッハの時代の音楽と同じで、最後は必ず長調で終わらないといけない、みたいなものか。

まぁ私には難解でした。

シェイクスピアにだって駄作もあっただろうし、よく上演されるものはやっぱり名作で、残っていても上演されないのはやっぱりそれなりなのではないかなと思う。

文楽や歌舞伎もそうだもんね。平賀源内はいくつか浄瑠璃を書いているけど、残っている・・・というか上演されるのは『神霊矢口渡』ぐらいで、しかもこれもあんまり上演されない。一度見に行ったことがあるけど、なんだかありものつなげただけな感じで、そんなに面白いとは思わなかった。

どこの国もどんなジャンルも、面白いものは残っていくけど、面白くないのは人気が出なくて、残っていかないのだなと思った。

【映画】「THE LEGEND & BUTTERFLY」感想。ネタバレあるかも。

『THE LEGEND & BUTTERFLY』見てきました。

キムタクの織田信長は合うと思ってました。昔から。
しかしそのキムタクをしのぐど迫力なのが綾瀬はるかの濃姫でした。

濃姫が信長を背負い投げでぶん投げるシーンとか、見てて気持ちがいいぐらい(笑)
軍略にも口を出すのも、さりげなくてかっこいい。

これは濃姫が主人公なんじゃないだろうか。

時代劇だったけれども、ラブストーリーとして描かれていると思います。
お互いに思い合ってるのに、素直に言えない、言わない。そういうところが実は見どころなのでは。

実際、合戦の場面とかはそう多くはなかったし、
むしろ信長と濃姫のやりとりの方がメインだった。

想像の「実は信長は生きていた説」シーンも、幸せな二人で。
それはかなわなかったわけですが。

最後の信長の「是非に及ばず」はあそこで言う言葉なのかな。
ちょっと悩んでしまいました。

蘭丸が染五郎くんだったのは、似合いすぎていて、もう言うことがありません。
恐れ入りましてございますなキャスティングです。

家康のキャスティングにはびっくりした。わからなかった。

公式ページ
THE LEGEND & BUTTERFLY

【映画】「鬼滅の刃 上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」(2023/2)*ネタバレ注意

先日、「鬼滅の刃 遊郭編」の話になり、
「子どもに遊郭の話とかアニメとはいえ映像で見せていいんだろうか」
という話が出たので、どんなもんかとテレビ版の「遊郭編」を一気見しました。

おまけつきでしたよ。「上弦集結本」

2月だからか、節分カードも。

一気見すると、この続きが見たいから、映画も見るか、と、そういう流れです。

前回もこれだけ話題になってるからちょっとだけ見てみるか、と思ったら
テレビ版立志編を一気見してしまい、映画の無限列車編を見ています。

なので、ここまでくるともう毎回全部見ますね。
刀鍛冶の里編も、全部終わったころにアマプラで一気見するでしょう。

しかし、映画は、これまでのダイジェストに遊郭編の第10話と11話、
それと刀鍛冶の里編の第1話。だったのです。

ちゃんと画面に「第〇話」って出ましたからね。
前回の「無限列車編」みたいに一応話が完結するのかと思ったら
「第1話」と出ました。

正直こういうやり方はどうでしょうね。ちょっと納得がいかない。
これでまた第1話からテレビでやるんでしょ? ずるくないですか?

確かに上弦集結のシーンはありましたけど、とりあえず紹介されただけって感じでした。

まあそれでもきっと見てしまうんですけどね。

 

疑問だった「子どもに遊郭なんか見せていいのか」については、
別にこれ、「遊郭」って言ってもいいけど、吉原という必要はなくない?
というのと、遊郭がどんなところかは、知らない人にはまったくわからないだろうなという結論です。
だから子どもも別に何とも思わないかも。せいぜい、キャバクラぐらいの感覚?かなと。

あと毎回この手のことで言うけれど、吉原で津軽三味線はないから。
画面上正しく撥を持っていたのはいいけれど、それっぽく弾いても、その音は津軽三味線だから。
ちゃんともっと江戸(東京)の三味線にしてくださいよホント。津軽三味線って青森よ。わかってるのかなあ~。

三味線と一口に言いますが、ジャンルで楽器の拵えが違うんですよ。
楽器そのものも、撥も、駒も、胴かけとか、糸とかそういう小物に至るまでみんな違うのです。

あと時代考証ね。大正時代って謳っちゃってるから、大正時代の吉原を調べてもらいたかったなあ。
あんな派手な吉原は文化文政のころでしょう。大門もあんなんじゃないはずだし。
「吉原」って言わなければボロも出ないし、架空の遊郭ということでアニメだから済ませられるのに。

でも次作もきっと見ます。

ストーリーは悪くないんだよね。途中に挟まる、笑いを取る場面は不要だと思うけれど。
それぞれの鬼のエピソードも、とてもよく描かれていて、いいアニメだと思ってます。

【歌舞伎】二月大歌舞伎 第二部鑑賞(令和5年2月)

二月大歌舞伎第二部に行ってきました。

演目は『女車引』『船弁慶』です。

3階席東で見ました。花道が見たくて。しかし、花道は見えるけど地方は見えないし、
舞台上手は全然見えないので、やっぱり高くても2等を取らないといいものは見られないかな・・・。

『女車引』は『菅原伝授手習鑑の「車引き」を題材に、松王丸、梅王丸、桜丸の妻である千代、八重、春が踊ります。
衣裳でそれぞれがわかります。やはり松王丸の妻、千代は見ればそれとわかります。
「車引き」みたいに喧嘩はしませんよ。

「女〇〇」という演目は結構あって、それぞれに工夫があって面白いです。
特に元の題材を知っていればなおさらです。

 

『船弁慶』は富十郎さんの十三回忌ということで、鷹之資君がつとめました。もう23歳なんですね。
踊りは上手でした。でも台詞がなあ。ちょっと棒。もったいないなあ。


後ジテの知盛の霊とかよく頑張っていたと思うのですが。

【コンサート】小曽根真featuring NoName Horses「THE BEST」(2023/2/4 ウェスタ川越)

ビッグバンドって昔々は流行ったけれど、聴く機会が減ったと思う。
ここ最近はディズニーシーのアトラクションで聴くぐらいでした。

なので、とても久しぶりにビッグバンドの演奏を聴きました。

 

やっぱり好きです。

初めからもう楽しい。金管楽器ばかりだから音も大きいし、リズムもいいから、自然に体が動いてしまう。

昔見た、「グレン・ミラー物語」という映画を思い出しました。
なかなか見る機会はないけど、サブスクで探してみよう。

「グレン・ミラー物語」
https://filmarks.com/movies/6264

アマプラで見られますね。見よう。

パッケージもありますね。


「グレン・ミラー物語」DVD

 

話は戻ってビッグバンドは楽しい。そして、小曽根さんがいつもに増して楽しそうでした。
いつでも楽しそうですけど、18年もやってるぐらいだから、本当に楽しいんだと思います。

JAZZにもいろいろジャンルがあって、私は割とどれも好きだけど、
古いのが好きな人間だから、スタンダードとかこういうビッグバンドとかが好きなのです。

No Name HorsesはBEST盤を出しました。


THE BEST(CD2枚組)

おすすめです。

セットリストはこちらでした。